Kansai SERVICE鈴鹿走行会で 12歳のFORMURA DRIFT ドライバー 箕輪大也君がサーキット走行デビュー
2022/03/29 12:29
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Kansai SERVICE鈴鹿走行会で
12歳のFORMURA DRIFT ドライバー
箕輪大也君がサーキット走行デビュー
Photos/清水良太郎 Text/村田純也
2022年3月2日のKansai SERVICE鈴鹿走行会で、今季、CUSCOよりFORMURA DRIFT JAPANに参戦する12歳(3月までは小学生)の箕輪大也選手が鈴鹿サーキットをグリップで初めて走った。
Kansai SERVICE向井敏之代表の粋な計らいによるもので、車両も同社のBRZを使用。松本武士選手のレクチャーを受けてのコースインだったが、果たしてどんな展開が待ち受けていたのだろうか?
両親、向井代表、松本選手とともに走行の記念撮影。小学校を卒業して4月からは中学生になるが、大人顔負けのドラテクと超若手だからこその技術吸収力で今後どのような成長を遂げていくのか期待は高まるばかりだ
現行型もGR86とBRZの2台をそろえるKansai SERVICEだが、3月2日に鈴鹿サーキットで催された自社の走行会には、チューニングが進んでいるBRZを持ち込んだ。ドライバーは開発初期からテストドライブを担当している松本武士選手……だけかと思いきや、そこには両親に連れられてやってきた12歳のドリフトドライバー、箕輪大也選手の姿も。
走行会前ブリーフィングでも、堂々として大物感を漂わせる箕輪大也選手。この記事をアップしている3月時点ではまだ小学生
箕輪大也選手は小学生でMSCチャレンジのシリーズチャンプを勝ち取り、今季、CUSCOよりFORMURA DRIFT JAPANに参戦する話題の少年だ
「東京オートサロンで、横浜ゴムに紹介されたときは驚いたけど、実際にデモランを見たらベテラン顔負けの走り。でも、大きなサーキットでのグリップ走行はしたことがないというので、今回は来てもらった。初めての、しかも、テクニカルな鈴鹿サーキットで、どんな順応性を見せてくれるか、楽しみだったので」とKansai SERVICE向井敏之代表。
大也選手はFORMURA DRIFTで活躍する箕輪慎治/昌世選手を両親に持ち、幼い頃からドリフトやサーキットが身近な存在だった。そして、なんと8歳のときに定常円コースでドリフトデビューを果たしている
実車&シミュレーターでの走り込みを重ねていく中、『大人顔負けの走りをする小学生ドリフターがいる』との噂を聞きつけた横浜ゴムのサポートが決まり、2JZ-GTE+TD07タービンで600ps仕様の昌世選手のJZX100チェイサーを駆って、小学6年生ながらMSCチャレンジ第2戦へとデビュー。強豪ぞろいのエキスパートクラスにおいて予選トップ、決勝トーナメント3位という好成績を収め、その勢いでMSCチャレンジ2021のシリーズチャンプ獲得。そして、CUSCO GR SupraでのFORMURA DRIFT JAPAN参戦となった次第だ。
ちなみに、大也君がMT車を乗り始めたのは1年半前からであり、ドリフト車両はシーケンシャルミッションなので、Hパターンは不慣れ。さらにドリフトがハイスピード化しているといっても150㎞/hオーバーは未知の領域となるため、まずは松本選手の同乗レクチャーを受けてのドライブとなった。
まずは同乗ドライブで鈴鹿&BRZを松本選手がレクチャー。初めて尽くしということからか、MSCチャレンジで周囲を驚かせたスーパー小学生もヘルメット越しの表情に不安がうかがえた
さあ、次は大也選手が走行となる
車両やコースチェックを兼ねたデビューラップはハーフウエットで3分2秒743。空気圧チェックを終えてのラップで2分52秒85。そこから、路面がドライになるのを待って、ADVAN A052を新品に履き替えてコースイン。人生初の鈴鹿アタックは2分45秒821がベストとなった。
A052のニュータイヤも投入!
周囲の状況確認をしっかりこなしつつ、安定した姿勢でBRZを走らせていた箕輪大也君。シミュレーターで事前練習してきたとはいえ、とても初めて尽くしとは思えない堂々たる走りだ
「クルマ、コース、スピードレンジ、ドリフトと大きく異なるGの掛かり方など、すべてが初めて尽くしでしたが、しっかりしたクルマだったので楽しめました」と大也選手。
参考までに、そのあと、松本武士選手が出したタイムは2分25秒574。このクルマの自己ベストだが、その日、初めて鈴鹿を走って、しかも、数周しか経験していないのに、そこまでまとめてきたのはさすがといえるだろう。
「ドリフトで挙動変化に慣れているだろうから心配はいっさいしていなかったけど、とても初めて尽くしのタイムとは思えない。コースやグリップ走行にもすぐ慣れちゃいそうだし、あっというまに近いところまで詰めてくるだろうね」と向井代表。同感だ。
誰にでも許される環境ではないが、クルマへの憧れやドライビングへの憧れを抱く若年層への刺激になればということで行った今回の試み。これからの人たちに期待!
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