藤田エンジニアリング  FEED FD3S RX-7「注目高まるADVAN NEOVA AD09の実力を岡山国際サーキットでA052と比較チェック!」

藤田エンジニアリング 
FEED FD3S RX-7

 

注目高まるADVAN NEOVA AD09の実力を
岡山国際サーキットでA052と比較チェック!

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/村田純也

 

「気になるアイテムはテストして見極める」スタンスを貫き、つねに最適なセッティングを探求する藤田エンジニアリング。今回のタイヤ比較テストでは、熟成領域にあった魔王号のマッチングサイズをわざわざ変えて265/35R18で行った

 

 

西のロータリーチューナーとして名高い藤田エンジニアリングが岡山国際サーキットに魔王号を持ち込んで取り組んだのは、アップデートによるポテンシャルが注目集まるネオバAD09のテストだ。

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気になるタービンが誕生すれば積極的に採用してテストを行なってきたのと同様に、フィールやタイムを左右するタイヤも、マッチングサイズ含めて常々徹底探求してきた藤田儀晴代表。

 

今回はサーキットを走るカスタマーから人気の高い265/35R18で、NEOVA AD09とA052の比較チェックを行った。

 

ストリートカスタマーだけでなくサーキットまで自走するカスタマーにも支持率が高い、NEOVAのアップデートモデルAD09。サイズ表示よりも実際は少々太いA052にも配慮して、ホイールは11J×18・30に統一したため、少し引っ張り気味となっている

 

「ストリートでNEOVA AD09を使ってみるとロードノイズが抑制されていて、ドライだけでなくウエットのグリップも安定しています。ただ、サイドウオールの剛性が引き上げられたためか、乗り心地はAD08Rよりも少し硬く感じましたね。テストではA052に対してのタイムと摩耗度合いがチェックできればと考えています」(藤田代表)

 

 

グリップレベルとコントロール性の高さで人気のA052。ストリートでも問題なく使用できるが、ライフや摩耗した際のウエット性能を考えてサーキット専用タイヤとして準備するカスタマーが大半だ。AD09と同じ265サイズだが11Jでドンピシャの履きこなし

 

 

 

岡山国際サーキットでの履き替えテストは、阪口良平選手がアタックを担当した。それぞれのタイムをはNEOVA AD09が1分39秒545に対し、A052は1分37秒175。なお、両銘柄いずれも空気圧は冷間1.6㎏/㎠スタートで、NEWタイヤでコースインしている。

 

 

「クルマとのマッチングもよくて、ストリートラジアルでも難なく1分40秒切りを果たしましたね。単純にグリップレベルだけで比較すればA052に軍配は上がりますけど、AD09はパワーに対して不足感を感じることもなく、極めてコントロールしやすい。また、A052だとフロントはすぐに発動してくれないのですが、AD09は発動が早くてタレも気になりませんでした」(阪口良平選手)

 

 

ちなみに、アタック後もとくに気になるような摩耗はなく、藤田代表いわく「これならAD08R同様に自走でサーキット走行を楽しむカスタマーにも安心して薦められるね」とのこと。ロングランでの変化の見極めはこれからだが、今回のテスト結果からAD09はストリートからサーキットまでオールラウンドに高い性能を引き出せるタイヤに仕上がっていると考えてよいだろう。

 

 

A052で煮詰めてきたフットワークのままでテストを行った。ピーキーな動きを抑制するとともに、乗り心地を高めるべく、フロント17㎏/㎜、リア19㎏/㎜のサスペンションプラスを使用している

 

テスト車両の魔王号は従来GT3582R Gen2の550ps仕様だったが、ハチ北ヒルクライムを走らせるためにピックアップ重視でGT3582の515ps仕様へ変更したままの状態。通常仕様なら各タイヤのタイムはもう少し削られていたに違いない

 

 

 

■フジタエンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1丁82-1 TEL072-258-1313 http://fujita-eng.com/






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