六ツ美瀬戸自動車の自信作。タイムアップ確実のS2000用マフラーにフォーカス!
六ツ美瀬戸自動車 S2000
タイムアップ確実の
S2000用マフラーにフォーカス
Photos/益田和久,加藤智充 Text/勝森勇夫
手づくりで、小ロットでの生産が可能なショップオリジナルのマフラーは、コンセプトやターゲットを明確にした製品をつくれるのが強みだ。
ホンダ車チューンで定評のある六ツ美瀬戸自動車がリリースしたS2000用の1本出しフラーは、サーキット性能をとことん突き詰めた究極の性能を持つ。
音量の配慮した2本出しに対し、新作の1本出しは性能を徹底追求。たしかな排気効率と圧倒的な軽さで、サーキットでのラップタイム短縮を可能にする
これまでのオリジナルマフラー(2本出しタイプ)が、ミニサーキットなど音量規制のあるサーキット対応の高性能をコンセプトにするのに対し、新作の1本出しは「排気効率」と「軽さ」を徹底追及。エンジンのパワーアップとクルマの運動性能の向上を、誰もが必ず感じられる。
メインパイプの径は、試作を繰り返して導き出した65φ。切り継ぎ製法とは思えない、スムーズな曲げ形状。溶接の緻密さは、少量生産が可能なショップオリジナルならではのもの
細すぎず太すぎない。サイレンサーの位置や長さを含め、ベストな径を探り出したマフラーの太さは、メインパイプが65φ、サイレンサーが140φ。触媒以降の2ピース構成で、重量はじつに6.4㎏という超ライト級。
素材はステンレス。サイレンサーは2本出しと同じ砲弾型のストレート構造だが、大きさは小振りだ。低めな音質で、不快感がないせいか、音量はそれほど大きく感じない
S2000の純正マフラー(AP1)は25㎏近くあるので、軽量化の機能は数値的にも明らかだろう。併せて、たしかなパワーアップを実証するのが、デモカーの鈴鹿におけるラップタイムだ。2本出し時のベストが2分21秒1だったの対し、このマフラー装着だけでタイムが2分18秒538へと大幅躍進。その差、なんと2.5秒以上。これは、マフラーの重量減だけでは絶対に縮められないタイムだ。
デモカーのエンジンは2.2Lの純正仕様で、コンピュータもノーマル。それでも、パワーは確実にアップ。オリジナルの4-1エキマニとの併用で、パフォーマンスがさらに引き出せる。
デモカーの走りを、鈴鹿で、谷口信輝選手が体験。「比較できないのでマフラーの性能はわからない。だた、クルマの仕上がりは最高。バランスがよく、めちゃくちゃ楽しいS2000だ」と、デキのよさをベタ誉め
■六ツ美瀬戸自動車 愛知県岡崎市下青野町宮東6-5 TEL0564-43-1200 http://setojidousya.web.fc2.com/