レーシングファクトリーリボルバー『 S2000用ADVICS 4POTキャリパーキット』
レーシングファクトリーリボルバー
S2000用ADVICS 4POTキャリパーキット
過給器チューンやスキルアップで速度域が引き上がれば物足りなくなる制動力を、345φフローティングローター&アドヴィックス 4POTキャリパーのフロントブレーキでカバー。17インチ対応の330φ仕様もスタンバイする
Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/村田純也
レーシングファクトリーリボルバー S2000用ADVICS 4POTキャリパーキット
17インチ向けに330φ、18インチ向けに345φを設定したS2000用4ポットキャリパーキット。制動力の強化だけでなく、サーキットでの安定性と信頼性へ強くこだわった設計となっている
2.4ℓ化や過給器などチューニングの多様化により、ポテンシャルの上乗せが急速に進んできたS2000。NAチューンなら問題なくとも過給器チューンだと明らかに制動力不足へ陥ってしまうため、レーシングファクトリーリボルバーが開発したのはS2000フロント用4ポットキャリパーキットだ。
純正にも採用されるADVICS4ポットキャリパーは、高剛性なモノブロック仕様だ。パッドには初期が穏やかかつ踏力に応じた立ち上がりとなるADVICSタイプCSをマッチングした
さて注目してもらいたいのは、制動力の上乗せだけでなくサーキットユースを想定して引き出してきた安定性。
まず、システムの主役となるキャリパーには86開発でブレーキタッチのよさや信頼性の高さを評価したADVICS4ポットを採用。それを、温度変化による伸縮影響を受けにくいスチールブラケットの高剛性設計でマウントする。
性能をより引き出すために隠れたポイントとしてこだわったのが、キャリパーブラケット。高剛性かつ軽量となるように強度計算を重ね、低温から高温まで伸縮の影響受けにくいスチール仕様とした
そして、ローターにはスーパー耐久やスーパーGTといったコンペティションシーンでも使用実績のあるプロジェクトミューのFC鋳鉄を、連続周回時のローターひずみからガードすべくフローティング仕様でマッチングしている。
「86用のADVICSキャリパーキットと同じく、初期が穏やかで踏力に応じて制動力が立ち上がっていく特性で、高い踏力でブレーキングして行ってもシビアな挙動にはならない。周回を重ねてもブレーキフィールは変わらないし、これならハイパフォーマンスなS2000も安心して攻め込めるね」とは、阪口良平選手のインプレだ。
気になるラインアップは17インチ対応モデルとなる330φ仕様が41万8000円、18インチ対応モデルとなる345φ仕様が48万4000円。フロントに続きリアブレーキ強化へも取り組んでいくとのことなので、サーキットをメインステージにするS2000乗りは見逃せない。
■レーシングファクトリーリボルバー 岡山県岡山市北区高柳東町8-23 TEL08636-4-4495 http://rfr.jp/