筑波スーパーバトルに向けて86ターボを岡山国際でシェイクダウン『Joy Ride ZN6 86ターボ 』

2021/09/24 15:28

86ターボを岡山国際でシェイクダウン

 

Joy Ride ZN6 86ターボ

 

S2000で筑波スーパーバトルへ参戦しているジョイライドが、新たなタイムアタック車両として86ターボを製作中。2.1ℓローコンプ仕様にGCG・G25をマッチングし、ブースト1.8㎏/㎠で600psを発揮させていく予定だ

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/村田純也

 

Joy Ride ZN6 86ターボ

 

 

2.2ℓ×スーパーチャージャー(S/C)のS2000で筑波アタックに取り組んでいるジョイライドが、新たな車両として86 でのチャレンジをスタートした。

 

まずはローコンプの2.1ℓ化図ったFA20へGCG・G25をマッチングしたターボチューンを完成。そしてトラブルポイントの洗い出しのため、暫定シェイクダウンを岡山国際サーキットで行った。

 

NAから過給器まで熟成されてきたFA20チューンだが、本気のアタック仕様となればまだまだ未開の領域。タービンサイズが大きくなるだけで、クリアランス確保や熱害対策などが一挙に厳しくなってくる

 

最終的にはブースト1.8㎏/㎠の600ps仕様を目指すという車両の本気ぶりは、エンジンルームを見ればひと目瞭然だ。容量確保したフロントパイプを通すため35㎜後方へオフセットしたエンジン、重量増を抑制しながら最大限の冷却性能を発揮させるためのVマウントなど、最速タイムを刻むためのつくり込みが細やかに図られている。

 

「2.1ℓ化されているからか3500rpmでフルブーストになるし、シーケンシャルミッションのおかげでパワー&トルクバンドも一切外さない。大排気量車両のようなトルク感で、凄く乗りやすかったですね。まだまだ暫定仕様で空力強化やボディ補強もこれからとのことですし、このポテンシャル高さをロスなく伝達していければタイムも期待できますね」とは試乗インプレを行った阪口良平選手。

 

心臓部の仕上がりを見極める暫定シェイクダウンを済ませ、いよいよアタックシーズンに向けて車両メイクが進められていく。ナローボディのターボチューンで一体どのようなタイムを叩き出してくるのか、今後の進化ぶり含めて注目必須といえるだろう。

 

 

タービンサイズに見合った容積のフロントパイプを与えようとすれば、上にも下にも余裕はない状態。ワンオフマウントでエンジンを35㎜後方へずらし、クリアランスを生みだした

 

タービンには最新設計で風量とピックアップのよさを両立したGCG・G25をチョイス。樹脂インマニのままだったため今回はブースト1.4㎏/㎠の400psとしたが、最終的に1.8㎏/㎠で600psを狙っていく

 

 

ポテンシャル的に高いクーリング性能を要求されるが、通常のレイアウトだと容量アップ必須で重量増となってしまうばかり。そこでラジエーター&インタークーラーそれぞれに直接導風可能なVマウントとし、容量は抑制しつつ最大限の冷却効率を引き出している

 

 

今回の走行はサーキットのスピードレンジでエンジンまわりにトラブルが生じないかの確認にウェイトを置いていた。そのため、空力セッティングには1800㎜幅のGTウイングを与えた程度。ナローボディのまま、パフォーマンスに必要なダウンフォースを揃えていく予定だ

 

 

OS・FR7は86の弱点であるミッション強度不安を対策するだけでなく、2.1ℓ×最新設計ターボで引き出したワイドレンジのパワー&トルクを速さへ結びつけるための武器。レブリミットは7500rpmだが、6800rpmシフトでトルクの頼もしさを速さへ結びつけていく

 

 

 

■ジョイライド 埼玉県桶川市末広2-2-7  TEL048-782-6881 https://www.joy-ride.co/

 






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