S2000のブレーキの「効き」と「バランス」を手軽にアップ!『オートガレージM/スナイパーストッピングシステム』
S2000のブレーキの「効き」と「バランス」を手軽にアップ!
オートガレージM/スナイパーストッピングシステム
Photos/稲田浩章.清水良太郎 Text/勝森勇夫
キットの基本構成は、φ330㎜のフロント用(ディクプレート+専用ブラケット×2)と、同じくφ330㎜のリア用(ディクプレート+専用ブラケット×2)からなる
「スナイパーストッピングシステム」は、ホンダ車チューンに強いオートガレージMが開発した、S2000用の「ブレーキインチアップKIT」だ。
構造は純正と同じく1ピースディスクで、フロント用(左)はベンチレーテッド、リア用(右)はソリッドだ
キャリパーはノーマルのまま、ディスクローターを、前後ともに純正のアルミホイール(17インチ)に入る最大サイズ(φ330㎜)へ大径化。制動力やコントロール性を高めるとともに、ブレーキパッドの消耗も低減させる。
前後同一サイズで、純正の前後バランスと比べてリアの効きが強まるため、制動時のクルマの姿勢が、後輪から先に沈み込むような、安定感のある動きになるのもうれしいポイントだ。
もちろん、前後はそれぞれ個別に購入することもでき、すでにフロントブレーキを強化済みの場合は、リアのみを導入することもできる。
ブラケットは専用品。このインチアップキットはローターの位置が純正位置からズレず、ハンドリングに影響をきたさない
さらに、リア用には、純正の前後バランス(F:φ300㎜/R:φ284㎜)をキープできる、φ310㎜も用意。慣れ親しんだブレーキバランスは変えずに、絶対的な制動力だけを強化することも可能だ。
なお、オートガレージMでは現在、ディスク強度を保ちつつ軽量化を図ったライトウエイトタイプや、ウエイト増と同時にハブへの熱害も抑えられる2ピース仕様のローターも開発中だ。
軽量タイプや2ピースタイプも開発中。ともにフロント用でブレーキングはもちろん、ハンドリングの向上に威力を発揮する
開発ドライバーを務めるデカトー選手によると、「ローターの軽量化は、ブレーキングよりもハンドリングに変化をもたらす感じ。標準タイプに比べ、操舵感がシャープになり、ノーズの入りもかなり良くなります」とそのメリットを説明してくれた。
ライトウエイトタイプも2ピースタイプも、すでにプロトタイプは完成しており発売開始は秒読み段階。ハンドリングにもこだわりたい人は、ぜひ、問い合わせを。
装着率の高い、純正の17インチホイールに合わせた設計だ。AP1/AP2ともに適合するが、16インチ純正ホイールは装着不可
■オートガレージM 香川県高松市上天神町751-7 TEL087-816-8777 http://autogarage-m.com/