コムテックによるGRヤリス・チューニングプロジェクト

2021/07/25 23:38

コムテックがGRヤリスのチューニングプロジェクトを開始!

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫

 

 

ホンダ車チューナーのコムテックが、GRヤリスのチューニングプロジェクトを始動。同社史上初となる、ホンダ車以外をベースとしたデモカーの製作だ。データ採りを目的に、ほぼノーマルでダウンサス装着のみでシェイクダウンした

 

コムテック GXPA16 GRヤリス

 

ホンダ車チューンを得意とするCome Tec(コムテック)が、新たなデモカーの開発に着手した。ベース車両はホンダ車ではなく、トヨタのGRヤリス(RC)だ。

「もともとシビックのような走りが楽しい“コンパクトハッチ”が大好き。ハッチバックでハイパワーなGRヤリスは、デビュー当初からとても気になる存在だったんです」と、コムテックの熊谷展宏代表はヤリス起用の理由をそう話す。

 

クルマづくりは、あくまでもGRヤリスらしさを大切に、トヨタのスローガンである「FUN TO DRIVE」により磨きをかける方向性。速さはもちろん、仕上がりの完成度を高めるために、オリジナルパーツも開発していく計画だ。

 

 

 

足まわりはスプリングのみエスペリアのダウンサスに交換。将来的はリアもコイルオーバー仕様となる、オリジナルの車高調を開発する計画だ

 

プロジェクトはまだ始まったばかりで、岡山国際サーキットで行われこの日のシェイクダウンは、チューニングを施す上でのデータ採りが中心。オリジナル仕様からの変更ポイントは、タイヤ&ホイールとスプリングのみだ。それでもベストラップは1分50秒フラットという速さ。テストドライバーを務めた松本武士選手は、「理想的なバランス。このバランスを崩さないことが、このクルマのポテンシャルを引き出す秘訣」とアドバイス。

 

タイヤはDIREZZA  ZⅢの225/40R17。ホイールはVOLK RACING ZE40を装着

 

「エンジンは当面はノーマルのまま、まず足まわりから進めていきます」と熊谷さん。コムテックがハイパー4WDをどう料理するのか、今後も注目していきたい。

 

エンジンは現状完全ノーマル。ブーストアップ仕様を経て、最終的にはタービン交換仕様まで段階的にパフォーマンスアップさせていく計画だ

 

RZハイパフォーマンスのみに設定されるブレーキダクトを流用装着。この日のベストラップは1分50秒台。最終目標は、岡山国際100秒切りだ

 

 

 

■コムテック 広島県福山市神村町2107-2 TEL084-939-5780 https://www.cometecracing.com/

 






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