RG-OのS2000用フロントアンダーパネルの効果は?
【RG-O S2000フロントアンダーパネル開発秘話】
タイプSの純正リップにボルトオンの車検対応品
リアウイング装着位置をズラしてニュートラルステアに
REVSPEED 3・4月合併号で紹介しているRG-OのS2000フロントアンダーパネルは、車検対応サイズでありながら、大きなダウンフォースを発生させる。開発段階の鈴鹿サーキットでのテストでは、効き過ぎてオーバーステアだったほどだ。コーナー進入で沈んだフロントが、ブレーキをリリースしてもリニアには戻ってくれなかったのだ。
価格:FRP 8万8000円/カーボン 11万8000円
しかし、①せっかくのダウンフォースは減らしたくない、②ストリートも走るからバネレートもダンパーの中身も変えたくない(ビルシュタインベースのオリジナル車高調キットはカスタマーにも好評)……というわけで、相談を受けたのが、木下みつひろ選手だった。REVSPEEDでもお馴染み、タイヤやパーツ、タイムアタック車両やレース車両の開発能力に定評のあるベテランドライバーだ。
そんな制約の中で、木下選手がアドバイスしたのは、リアウイング(車検対応)の装着位置変更と車高調整。リアウイングの角度は水平のままに、取り付け位置を後方にオフセットさせ、フロントアンダーパネルとの空力バランスを整えた。もちろん大住拓代表がつくり上げてきた『よく動く足まわり』を加味したセッティングだ。
その際の車載映像がこちら。ダンロップコーナーの上り、ヘアピンの先の上りでアンダーステアを感じないなど、アンダーパネル装着による明らかな恩恵が得られるようになったという。
2020年12月の鈴鹿サーキットランミーティングで、インプレッションを担当した山田英二選手も「スプーンなどでの安定感が高く、1コーナーや最終コーナーの立ち上がりもアンダーステアが抑え込まれている」と、同様のコメント。装着タイヤは前後245/40R17のADVAN A052(ユーズド)で、当日は大住拓代表が2分23秒304を刻んでいる。FRP製とカーボン製があり、出面を10㎜ほど広げたハイダウンフォース仕様もオーダー可能となっている。
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