運転がうまくなるクルマ！？

　先日のオートサロンに続き、編集部員が気になったモノシリーズ第二弾は、ルノー・ルーテシア ゼン（0.9Lターボ＋5速MT）です。日本でもヒットを記録しているルーテシアのエントリーグレードとして追加された本モデル、非常にマニアックでツウなクルマなんです。

　搭載されるエンジンは上位グレードに積む1.2Lターボから1気筒を取り払った0.9L直列3気筒ターボ（90ps）、これに5速マニュアルトランスミッションを組み合わせています。ゴクリ、このパワートレーンを見ただけで、よだれが出てしまう私は変態でしょうか。

　欧州コンパクトの魅力は、限りあるエンジンパワー＆トルクを適切なギヤ選択で引出し、街中やワインディングををまるでミズスマシのようにひらひらと駆け抜けることにあると思います。わずか1650rpmで最大トルクの約90%を発生する0.9Lターボのポテンシャルを自由自在にMTでコントロールして、走るときっと運転がうまくなりますよ。乗り心地もふんわりとして優しいだけじゃなく、コシがあってコーナーでは粘りのロールを楽しめます。個人的に刺さった1台でした。（Photos/高橋学）